メタンハイドレートのガス生産手法に関する論文受賞のお知らせ
このたび、MH21-S(旧MH21※)メンバーにより発表された以下の論文が、一般社団法人資源・素材学会の2020年度第 46 回(2021年3月)の論文賞を受賞しました。
受賞論文の概要:
メタンハイドレート層からのガス生産手法である減圧法を適用した場合にハイドレートの分解や圧密に伴う地層変形が生じることが考えられています。このような地層変形に係る坑井の健全性評価を進めるために、坑井-地層間の接触面に関するモデル化を目的とした実験および解析的検討を実施しました。坑井はケーシング、セメントおよび地層(砂層や泥層)の複合材料の組合せとなっていることから、ケーシング-セメント間、ケーシング-砂層間など、坑井と砂層や泥層との接触面強度に関する貫入実験を行い、それらの結果を基に新たなモデルを提案するとともに、地層変形シミュレータ (COTHMA) による数値シミュレーションを実施し、モデル化の妥当性を検証しました。
タイトル・書誌:
メタンハイドレート生産井における異種材料間接触面摩擦挙動のモデル化 −メタンハイドレート貯留層の地層変形挙動予測に関する研究 (第3報) –
Journal of MMIJ Vol.134 (2018)9号 p.117-130
著者:
覺本 真代(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
坂本 靖英(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
宮崎 晋行(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
青木 一男(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
瀧口 晃 (西日本技術開発株式会社)
安井 彩 (西日本技術開発株式会社)
森 二郎 (西日本技術開発株式会社)
論文URL: DOI: https://doi.org/10.2473/journalofmmij.134.117
本プロジェクトは経済産業省資源エネルギー庁からの委託事業として実施されています。