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フェーズ4の実施内容とスケジュール

フェーズ4の全体目標が「次フェーズ海洋産出試験に進むための生産技術と資源量評価等の環境が整備されていること」と定めました。

それに向けて、まず2019年度中は「総合的検証に基づく課題の抽出と解決策の検討」を実施しています。

 さらに、生産技術の開発では、生産挙動予測技術の向上と、生産システムの改良を実施していきます。そして、米国と共同でアラスカの陸上で1年程度の長期産出試験を実現し、ハイドレートからガスを長期安定的に生産できることを実証する計画です。

 また、有望濃集帯の抽出に向けた海洋調査として、すでにある地震探査データや、データが十分でない海域で新たに取得される地震探査データを解析し、それをもとにして有望濃集帯候補を抽出して、さらに試掘・簡易生産試験を実施して、次フェーズ海洋産出試験実施候補地点を抽出する計画です。

加えて、環境影響評価と、長期的な取組を継続します。なお、進捗確認のため、2019年度末頃、及び2021年度末頃に「マイルストーン」(中間目標)を設定し、次のフェーズへの移行条件を明確にすることとしました。マイルストーン設定期には、進捗や成果を確認し、目標や実施内容の見直しを行います。

 2019年度末には、「総合的検証に基づく課題の抽出と解決策の検討」の結果を報告して、生産技術に関する主要な技術課題として、メタンハイドレートの不均質な分布などによる過剰な水生産と、坑井周辺で発生する圧力損失で減圧が遠くまで伝わらなくなる現象などが重要であることを示し、今後の研究計画に反映させました。

砂層型メタンハイドレートの研究開発 フェーズ4実行計画

砂層型メタンハイドレートの研究開発 フェーズ4実行計画

2019年12月6日開催メタンハイドレート開発実施検討会(第35回)資料

「フェーズ4実施スケジュール」を修正


 なお、第38回 メタンハイドレート開発実施検討会(2021年11月17日開催)にて、現状の実施スケジュールの遅延状況やマイルストーン②の2022年度後半への延期等を踏まえて、フェーズ4を2023年度末まで延長することが示されています。

実施内容とスケジュールの見直しについて

第38回 メタンハイドレート開発実施検討会(2021年11月17日開催)
資料6「メタンハイドレート研究開発の実施スケジュールについて」より抜粋


 第42回 メタンハイドレート開発実施検討会(2023年11月6日開催)にて、フェーズ4を2025年度末まで延長することが示されています。

第42回 メタンハイドレート開発実施検討会(2023年11月6日開催)

第42回 メタンハイドレート開発実施検討会(2023年11月6日開催)
資料6「メタンハイドレート研究開発の実施スケジュールについて」より抜粋

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