砂層型メタンハイドレート研究開発に関する発表で資源・素材2026「若手ポスター発表賞」を受賞
MH21-Sではフェーズ4期間中(2019~2025年度)に、貯留層評価の一環として、メタンハイドレート胚胎層内の流体流動挙動に関する評価を進めてきました。
この度、2026年度資源・素材関係学会合同秋季大会(9月8日~10日)において、砂層型メタンハイドレートに関する研究成果「数値計算によるガスハイドレート胚胎層の有効浸透率の代表体積要素導出」を発表した、東京大学 髙久 央矢 氏が「若手ポスター発表賞」を受賞しました。
<発表件名>
数値計算によるガスハイドレート胚胎層の有効浸透率の代表体積要素導出
<発表者>
髙久 央矢 (東京大学)
<共著者>
今野 義浩(東京大学)、神 裕介(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
<発表内容>
天然ガスハイドレート胚胎層の開発において、胚胎層の浸透率は生産効率を左右する要因の一つである。浸透率は多孔質体内の流動特性を示す巨視的物性値であるが、これを定義するには一定以上の体積が必要となる。微小体積においては、孔隙や地層粒子の配置が影響し、巨視的代表値から変動するためである。この体積の閾値を代表体積要素と呼ぶが、ガスハイドレート胚胎層の浸透率については算出されてこなかった。
本発表では、孔隙ネットワークを用いてベレア砂岩を計算空間上に再現し、さらに気体が豊富である仮定の下でガスハイドレートを分布させ胚胎層を再現した。再現された胚胎層において二相流計算を行い、有効浸透率の代表体積要素を算出した。ガスハイドレートが存在していない砂岩では、代表体積要素の一辺の長さは約1,600 μmであったが、ガスハイドレート飽和率の増加に伴い、浸透率評価に必要な代表体積要素は大きくなった。
本発表は経済産業省資源エネルギー庁からの委託により実施しているメタンハイドレート研究開発事業において得られた成果に基づいています。
参考: 資源・素材2026(福岡)ホームページ
賞状
