砂層型メタンハイドレート研究開発に関する発表で石油技術協会「優秀発表賞(口頭発表)」を受賞
石油技術協会 令和8年度春季講演会(6月2日(火))において、砂層型メタンハイドレートに関する研究の成果発表をおこなった東京大学 二宮 周平氏が、「優秀発表賞(口頭発表)」を受賞しました。
MH21-Sでは、フェーズ4期間中(2019-2025年度)に、次フェーズ海洋産出試験において長期安定生産のための生産システム(注1)構築と生産阻害要因に対する要素技術検討等を行いました。
本成果は、MH21-Sより再委託した業務の一部で、メタンハイドレートから分解されたメタンガスをパイプライン等で移送する際、その配管内でハイドレートが再生成することにより生じる閉塞トラブルを回避・抑制することを目的とし、本来は可視化できない配管内での現象を理解するための研究となります。
(注1)メタンハイドレートからのガス生産に関わる一連の設備・施設群
<発表件名>
メタンハイドレート層からのガス生産における新たなフローアシュアランスコンセプトの適用に関する研究
<発表者>
二宮 周平(東京大学)
<共著者>
今野 義浩(東京大学)、和田 良太(東京大学)、羽上田 裕章(日本メタンハイドレート調査株式会社)、竹谷 敏(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
<発表内容>
メタンハイドレート開発において遠洋の海域で生産された流体は海底で重力分離などの方法を用いてガスと水を分離したうえで、ガスはパイプラインにて陸上または洋上に送られる。海底で分離回収されたガスには若干の水が混じった状態でパイプライン内を移送されるため、海底の冷たい海水で冷やされることにより混入した水は再度ハイドレート化してガス移送を阻害する恐れがある。
本発表では、混入した水の再ハイドレート化による流動障害への進展について、凝集力、付着力を持たないハイドレートの特性に着目し、配管内での水のハイドレート化を含めた現象の理解に向けた取り組みを説明した。具体的には、現象理解のために実施したループ試験の結果やこの結果に対する移動現象論を用いた考察を説明した。
本発表は経済産業省資源エネルギー庁からの委託により実施しているメタンハイドレート研究開発事業において得られた成果に基づいています。
参考: 石油技術協会ホームぺージ 表彰
表彰状
