日本周辺海域での掘削同時検層(LWD)による事前調査
2022年度事前調査
雲の隙間から日差しが差し込む2022年10月中旬、調査作業に必要な機材や物資を詰め込んだ地球深部探査船「ちきゅう」が、MH21-Sメンバー含めさまざまな関係会社の技術者や作業員を乗せて清水港を出港しました。乗船者は毎週緊急避難訓練の他、船内における安全講習を受講するなど、安全面や体調面に十分気をつけて調査に従事していました。
今回の調査では、掘削しながら物性などのデータを取得する掘削同時検層(LWD:Logging While Drilling)を実施しました。LWDでは、地下にあるメタンハイドレート層の有無の判断に必要なデータがリアルタイムでモニターに映し出されますので、ターゲットとしているメタンハイドレート層を掘り当てたことがわかった時の喜びや安堵感はひとしおです。そのほか、遠隔操作型無人潜水機(ROV:Remotely Operated Vehicle)を使用して、海底近くの流れを測定する環境調査なども行い、約2週間の調査を終え、MH21-Sメンバーに出迎えられ無事に帰港しました。
- 1)航海中のちきゅう
- 2)ヘリデッキから見る夕焼け
- 3)エンジニアによる ROV のメンテナンス作業
- 4)ROV の降下
- 5)LWD ツールの事前点検
- 6)毎週行う緊急避難訓練
- 7)LWD ツールス降下時の安全確認作業
- 8)LWD ツールスの降下作業(1)
- 9)LWD ツールスの移動
- 10)LWD ツールスの降下作業(2)
- 11)ビットの取り付け
- 12)モニターで海中と船上の状況を確認
- 13)掘削後のドリルビット
- 14)リアルタイムデータのモニタリングおよびディスカッション
- 15)海底に設置しておいた流速計を ROV を使って回収
- 16)海中から船上へ流速計を引きあげた様子
- 17)乗船者がリラックスできる食堂。ハロウィン飾りでしばし癒される
- 18)帰港
2021年度事前調査
2021年12月から2022年1月にかけて日向灘・志摩半島沖で実施した掘削作業の時の写真です。
- 1) コンテナへ搬入作業
- 2) ちきゅうへワイヤーラインユニットの積み込み
- 3) ちきゅうから見える富士山
- 4) 出航
- 5) 掘削前の海底面調査に向けROVを降下
- 6) ドリルフロアから見上げたやぐら
- 7) 船の位置を保持するために多数の計器類をモニターしている
- 8) 毎日の体調管理
- 9) 掘削同時検層(LWD)ツールスの組み立て(1)
- 10) 掘削同時検層(LWD)ツールスの組み立て(2)
- 11) 揚管後のビット
- 12) 揚管後のビット確認
- 13) エアガンによる発振
- 14) 地層圧力測定機の動作確認
- 15) 地層圧力測定実施に向けた船内打合せ
- 16) ガイドケーシング降下
- 17) 井戸の中にワイヤーで地層圧力測定機を吊り下げ
- 18)回収直後のコア試料
- 19)コア試料
- 20) 試料採取(1)
- 21) 試料採取(2)
- 22) コア試料の切断作業
- 23) コア試料のX線CT画像の確認
- 24) コア試料中の微化石
- 25) 地圧計測用の試料準備
- 26) 半割コアトリミング
- 27) コーンペネトロメーターを用いた簡易室内土質試験コア分析
- 28) 船上での流速計確認作業
- 29) ROVで海底に設置しておいた流速計を回収
- 30) 年末年始も調査は続く
- 31) 昼も夜も調査は続く
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