資源量評価Gの目標と課題

目標

フェーズ1では、東部南海トラフ海域のケーススタディを進めた結果、砂泥互層におけるメタンハイドレート層特性の把握、有望な資源フィールドであるメタンハイドレート濃集帯を抽出する技術、並びにメタンハイドレート層のメタンガス原始資源量を算定する技術について、大きな成果が得られた。

また、我が国周辺海域のメタンハイドレート賦存海域を把握する観点から、メタンハイドレート起源のBSR分布域の見直しを行った。

フェーズ2では、フェーズ1で蓄積された技術と知見を活用し、既存の物理探査データの再処理・再解析、あるいは、物理探査船「資源」等による新規の物理探査データを入手しつつ、東部南海トラフ以外の海域にも検討対象を拡大して、メタンハイドレート濃集帯の分布推定を進める。

さらに、メタンの生成・移動・集積及びメタハイドレート層の生成等の仕組み(メタンハイドレートシステム)に関する基礎研究を行い、我が国周辺海域のメタンハイドレート賦存状況を総合的に評価する。

  • 日本周辺海域のメタンハイドレート賦存状況の評価
  • メタンハイドレートシステムの検討

研究開発の内容

  • 日本周辺海域のメタンハイドレート賦存状況の評価

フェーズ1で蓄積された知見を用いて、既存の物理探査データの再処理・再解析、あるいは、物理探査船「資源」等による新規の物理探査データを入手しつつ、東部南海トラフ以外の海域にも検討対象を拡大して、砂層を貯留層とするメタンハイドレート濃集帯の分布推定作業を実施する。

また、その他の賦存様態のメタンハイドレートも含めて、既存データや地質状況等による検討を進め、我が国周辺海域におけるメタンハイドレート賦存状況について、資源開発の可能性に重点を置いた総合的な評価を行う。

(主な取組内容)

  • 東部南海トラフ以外の海域にも対象を拡大したメタンハイドレート濃集帯の分布推定
  • 日本周辺海域のメタンハイドレート賦存状況の総合評価
  • メタンハイドレートシステムの検討

メタンハイドレート濃集帯の分布推定や貯留層評価、海洋産出試験・環境影響評価に資するための、メタンハイドレート賦存層の岩石物理学的特性・地質学的特性・地化学特性の基礎研究を継続する。

また、東部南海トラフ海域のメタンハイドレート濃集帯の形成を説明するメタンハイドレートシステム(メタンガスの生成・移動・集積、メタンハイドレートの生成・分解を含む仕組み)のモデル構築を目指し、必要なデータの収集・分析を実施する。

それらの結果を活用することにより、データの少ない海域において、メタンハイドレート濃集帯の発達を推定する手法を検討する。

フェーズ2の達成目標

達成目標(平成23年度) 達成目標(平成27年度)
資源量評価に関する研究開発
1. 日本周辺海域のメタンハイドレート賦存状況の評価
東部南海トラフ以外の海域にも対象を拡大したメタンハイドレート濃集帯の分布推定

メタンハイドレート濃集帯の分布が期待される、3箇所以上の海域において、入手したデータに基づき、濃集帯の分布状況に関する評価結果を提示する。

メタンハイドレート濃集帯の分布が期待される(平成23年度中間評価時とは異なる)3箇所以上の海域において、入手したデータに基づき、濃集帯の分布状況に関する評価結果を提示する。

日本周辺海域のメタンハイドレート賦存状況の総合評価

濃集帯の分布推定作業が終了した海域を中心とした日本周辺海域の一部において、資源開発の可能性に重点を置いた、メタンハイドレート賦存状況の中間評価結果をまとめる。

日本周辺海域のメタンハイドレート賦存状況について、メタンハイドレート濃集帯の分布等資源開発の可能性に重点を置いた、総合的な評価結果を提示する。

なお、データの少ない海域については、メタンハイドレートシステムの検討に基づく濃集帯推定手法の適用を試みる。

2.メタンハイドレートシステムの検討
メタンハイドレートシステムの検討

東部南海トラフ海域のメタンハイドレート濃集帯の形成を説明しうるメタンハイドレートシステムのモデル構築を行う。

東部南海トラフ海域でのメタンハイドレートシステムの検討に基づき、データの少ない海域において、メタンハイドレート濃集帯の発達を推定する手法を検討する。